フランスでの子育て フランスの発達障害グレーゾーンの療育 <海外 子育て>

フランスでの子育て フランスの発達障害グレーゾーンの療育 <海外 子育て>

こんにちは!ちあきです。
これから何回かに分けてフランスでの発達障害・グレーゾーンの子どもへの療育についてお伝えしたいと思います。

それぞれの国によって発達障害の子どもへの支援の仕方や制度って違うんです。

例えば、日本では、まず療育に入る前に近所の保健センターで1歳前に3回、1歳半健診、3歳児健診、最近は5歳児健診、小学校に入る前の就学相談で子どもの発達について相談ができますね!

しかしフランスでは日本のような乳幼児健診ではないんです。

では、フランスではどのような制度があって、いつどうやって発達について相談できるのでしょうか。

フランスでは乳幼児の予防接種は小児科医、かかりつけ医、保健センターで受けることができます。

予防接種のために生後2ヶ月目からしょっちゅう行くことになるのでその時に発育・健康チェック(身長・体重など)をしてもらえます。発達について相談があればそのときに聞くことができるんですね。

 

また、フランスは働く母親が多いので、生後2ヶ月から保育園や保育ママに預けられたりして、集団や小グループで過ごす子どもがとても多いのです。

保育園や保育ママのところに通っていれば、巡回にくる心理士やスタッフが子ども健康や発達について観察してくれて、相談に乗ってくれます。

最近は、児童館や子ども家庭センターのようなところがある街も増えてきて、
お母さんと子どもで遊びに行って、そこのスタッフに相談もできるようにもなってきています。

小児科医やかかりつけ医、保育園などどこでも同じですが、
ことばがでなかったり、
目が合わなかったり、
呼ばれても反応しなかったり、
手をひらひらしたりする動きを繰り返したりと

誰が見ても明らかに他のお子さん達と違う行動が目立つお子さんは、
専門医や専門機関へ行かれることを勧めらてれます。

 

しかし、グレーゾーンの発達障害はまだフランスではあまり知られていないので、スルーされることがほとんどの印象です。

最近になってやっと「アスペルガー症候群」の存在が人々にも知られるようになってきたようです。

フランスの平均的な収入が日本よりも高くないので専業主婦のお母さんが少なくて共働きの家庭が多いという事情があります。

保育園などに預けるのが一般的なので育児が家庭だけではなく、外に開かれている環境といえると思います。

 

しか〜し!
日本人や外国人のお母さんにとっては環境は少し違います!

言葉の壁や文化の違いや国も違うことで、フランスで安定した仕事を見つけることは難しいのが現状です。

日本食レストランなどのサービス業の仕事はありますが、夕方には帰れるような仕事につけている人は少数なのではないでしょうか。

実際のところ、フランスで子育てしている日本人のお母さん達は専業主婦の方が
多いと思います。

ただでさえ、フランスでは社会的に発達障害、特にグレーゾーンについて知られていない状況です。

その上、お母さんがご家庭で一人で子育てする環境となりがちなので、うちの子は他の子達と何かが違う。

自分の育て方がいけなかったんだ。

とグレーゾーンのお子さんを育てられているお母さんは、
一人悩んでしまわれているのが現状なのではないかと想像しています。

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次回は、発達障害のグレーゾンの子どもたちはフランスではどのように育っているかお伝えします!

山田ちあき
発達科学コミュニケーショントレーナー

臨床心理士
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知っておいて欲しい幼児期の発達ポイント<発達障害 ADHD 子育て>

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こども発達コーチの山田ちあきです。

 

前回、子どもの発達段階を知っているメリットと乳児期について
お伝えしました。

子どもの発達は、
乳児期
幼児期
学童期(前半後半)
思春期青年期
に大きく分けられます。

ここでは幼児期についてお伝えします。

2、幼児期

この時期は自分を中心に世界をみていて、ほかの人は違う見方、感じ方、考え方をしているとはまだ分からない段階です。自己中心的に見えるかもしれませんが、この時期では当たり前のことです。少しずつほかの人は、違う見方をすることもあると気づき始めます。

ここでも、子どもには、からだの成長とこころの成長の両方が必要です。
詳しくはこちら

からだの成長のために必要なことはもちろんですが、

「自分は、安全なところにいて安心で、守られていて、愛されている」という

気持ち(愛着)が育っていることで
次のステップに進むためにとても重要になります。

お母さんがうつ状態だったりして、子育てに関心が向かなくて子どもが放ったらかしに
なってしまったりすると、この感覚が育ちにくくなってしまいます。
この感覚がないと新しいことをチャレンジできる状態にはならなくて、発達の遅れに
つながることもあります。

ご自身がうつっぽいなと思われる方は、ご自身のためにも、お子さんの発達のためにも
専門家の助けを求められることをお勧めします。

また、もちろん発達障害やグレーゾンのお子さんは、この安心・安全、守られて、愛され
ている感覚が育っていても、発達の遅れがみられることがあります。お母さんの育て方が
けっして悪いわけではないので、ご自身を責めないでくださいね。

幼児期は、発達障害やグレーゾーンのお子さんに「あれ?」ということが出てくる時期で
すので、お子さんがどうだったかメモをしておかれると後で振り返りやすいと思います。


この時期の前半は、
歩き出して、色々触ったりして目が離せないですし、自分というのができてきて、気に入
らないとすぐに怒って、切り替えが難しくて、大変な時期ですね。

発達を3つカテゴリーで分けてみてみましょう。

・身体・運動
・認知・言語
・社会性・関係性・情緒(こころ)

・身体が発達してきて、身の回りのことを自分でできるようになってきます。トイレ
にも自分でいけるようになったり、服を脱いだり着たり、自分で食べ物も食べられる
ようになり、自律がすすんでいきます。

2〜3歳になると、ジャンプしたり、片足で立ったり、三輪車をこげたりします。
手先も器用になってきて、線を描いたり、子ども用のはさみで紙を切ったり、積み木
も重ねられるようになります。

自分でやりたい気持ちを大切にして、必要なときだけ手助けしてあげて、できるだけ
見守ってあげましょう。そして、できたときには褒めてあげましょう。

・認知・言語は、自分の名前や身のまわりのものや身体の部分が分かりいえるように
なったり、言葉の意味や「ボミ箱にこれをすてて」など頼まれたことをわかってでき
たり、短い文を言えるようになったりします。

2〜3歳から見立て遊びができるようになります。

絵本を一緒に楽しく読んだり、なにかをするとき「おさんぽいこうね」「花がさいてい
るね」など話しかけてあげましょう。

・社会性・関係性では、「良いこと」「悪いこと」の区別やルールもくり返し説明する
ことで少しづつわかってきます。

他の子どもと一緒に遊ぶときには、おもちゃを貸したりするのはまだ難しいので、取り合
いになってしまうものです。2〜3歳ぐらいから「じゅんばん」に遊ぶことを教えてたり、
他の子のおもちゃを取るのではなくて「かして」と口でいうことを教えてあげましょう。

悪いことをしているときやかんしゃくをおこしたときは、冷静にきぜんとした態度で接し
ましょう。自分の気持ちの切り替えをするのはまだ難しいので、子どものが興味あること
や好きな遊びに誘ってあげて、切り替えの手伝いをしてあげましょう。

また、こわいという気持ちがでてくる時期ですが、からかったりしないで、
安心させてあげましょう。

身体の五感を使った遊びがとても大切な時期です。

3〜5歳の後半は、ほとんどのお子さんは幼稚園などの集団に入る時期です。

・この時期になると、さらに運動能力が上がって、早く走ったり、高いところに登った
り、スキップができるようになったり、バランス感覚も育ってきます。

顔を洗ったり、靴をはいたり、自分で椅子に座ったり、ボタンを留められたり、
ファスナーも自分でしめられるようになったり、自分の身の回りのこともさら
にできるようになります。

・認知・言語では、まわりの人の気持ちがわかるようになり、他の人と同じように
に自分もしたいと思うようになってきます。

自分のいいたいことが言えたり、質問に答えたり、数を数えたり、歌を歌ったりでき
るようになります。想像する力がついてきて、お話を作ることができたりもします。

・社会性・関係性では、お母さんやお父さん、お友達など人を好きになる気持ちがわ
かるようになり、その気持ちをその人に伝えて、相手からも好きだといって
もらいたがるようになります。

うそと本当の区別がまだつきにくかったり、正しいことがわからなかったりします。
「良いこと」「悪いこと」を教えてあげましょう。

他の友達と遊ぶ機会を作ってあげて、「じゅんばん」や「かして」の練習を一緒にし
てあげましょう。

できることがさらにふえてきてくる時期です。
思うようにできないときは励ましてあげて、やろうとしているそのことを、
例えば「自分でファスナーを閉めようとしているんだね!」と
ほめてあげましょう!

遊びをとおして、さきほどあげた
発達の3つのカテゴリーの身体・運動、認知・言語、社会性・関係性
が育っていくものです。

遊ぶ機会をたくさん作ってあげて、公園、散歩、山や海など、できるだけ
いろいろなところに連れていって体験する機会をつくりましょう。

ぜひ安全な環境で、五感を使っていっぱい遊ばせてあげてください!

 

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国際結婚家庭で子供が自立するまでにしておいて欲しいこと<発達障害 ADHD 子育て>

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こども発達コーチの山田ちあきです。

前回、国際結婚カップルのライフサイクルの
ステップ5:青年期の子供がいるときにして
欲しいこと
についてお伝えしました。

今回は、

下の国際結婚カップルのライフサイクル:6つのステップ

ステップ1:子どもがいない時期(共同生活の始まり)
ステップ2:乳幼児の子どもがいる時期
ステップ3:学校に通う6歳〜12歳の子どもがいる時期
ステップ4:12歳〜18歳の思春期の子どもがいる時期
ステップ5:18歳を以上の子どもと同居する時期
ステップ6:子どもが巣立っていった後、リタイア後

のうち最後の

ステップ6:子どもが巣立っていった後・
リタイア後についてお伝えしたいと思います。

国際結婚カップルも、子育てが終わり
いよいよ子どもが巣立っていくと、
他のカップルと同じようにお互いが
向き合う時期になります。

そして、新しい生活を模索して、
どのような生活をしていくのか
意見の一致をさせていくことに
なります。

この時期に向き合うことができないと
夫婦2人の生活がうまくいかなく
なってしまいます。

また、
この時期までに、趣味や仕事、妻として
など
「母親」以外の役割を持っていること
がとても大切です。

「母親」としての自分だけだと、
子どもが巣立っていってしまう

ことをポジティブに捉えられなかったり

子どもの自立の邪魔をしてしまうこと
にもなりかねません。

親は子どもの人生を全て見守ることはでき
ないものなので、さみしいけれど
いつかは自立していってもらわないと
いけませんね。

これは発達障害の子どもにも言えることです。
ずっと親が面倒を見ることはできないので
自立ができるように準備が必要になります。

そして、
仕事をしている方は、定年退職となり、
「妻」としての役割が前面にでてくる時期です。

子どもも巣立ち、
仕事の制約がなくなれば、夫婦の一方で
外国人の方は自分の国に帰ることもでき
るようになります。

中には夫婦で3ヶ月一方の国に帰って、
残りの期間はもう一方の国に住む
というように両方の国を行き来する
妥協策を見つけ出すこともあります。

またこの時期は、
今までの夫婦生活の総括の期間
にもなります。

ステップ1からステップ6までの間、
様々な困難や文化の違いも乗り越えて
持ちこたえた夫婦は、

他の普通の夫婦よりも、
心理的に成熟していて、
調和がとれていて、
オープンで創造的だといえます。

よくここまでやってきた!
素晴らしい!
とお互いに褒めたたえてあげましょう。
パチパチパチ!

国際結婚カップルの間では、
常にコミュニケーション力
理解力、想像力、寛容さが求められ
るものです。

現代の国際社会の中でも、
文化の違いを超えたコミュニケーション
が求められるようになってきています。

それぞれの国際結婚カップルが自分たちの
ためにしてきたのミクロな努力ですが、

国際ビジネスや情報科学、文化、政治など
グローバルな場面でのコミュニケーション
の見本になるとも言われているそうです!

「社会の役にも立つ」とは嬉しいことですね。

国際結婚カップルの生活の総括ができたら
ぜひ社会に貢献したいものですね。

ステップ6まではまだ先がある方が多いとは
思いますが、今までお伝えしてきたように

日々コミュニケーションにつとめて
国際人となる子どもを育て上げたあかつき
には、

定年後は夫婦で仲良く国を行き来しながら
社会貢献もしつつゆったり暮らす

という先の展望を思い描いてみるのは
いかがでしょうか。

もちろん他の形でご自身と旦那さんに
あったものがあればそれでOkです!

毎日必死で忙しくて
先が見えない状態よりも
なんとなくでも先が見えている方が
心の準備もできて
生活しやすくなると思います!

 

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参考文献
Catherine Delcroix, Anne Guyaux, Amina Ramdane et Evangelica Rodriguez, « Mariage mixte, rencontre de deux cultures tout au cours de la vie », Enquête [En ligne], 5 | 1989, mis en ligne le 27 juin 2013, consulté le 30 novembre 2017. URL : http://enquete.revues.org/94

発達障害は文化の違い? 私のカルチャーショック体験<発達障害グレーゾーン ADHD 海外 子育て>

発達障害は文化の違い? 私のカルチャーショック体験<発達障害グレーゾーン ADHD 海外 子育て>

こんにちは!山田ちあきです。

海外で子育てをされたり、国際結婚をされている方々は、日本と違う文化の国に暮らしたり、違う人と生活していて文化の違いにびっくり驚くことがいっぱいあると思います。

私も今まで色々な国の方々と交流してきてたくさん文化の違いに驚きカルチャーショックを受けてきました ^^;

今回は、私がフランスに留学しようと思うきっかけになった最初のカルチャーショックについてお伝えします!

それは、大学の夏休みに1ヶ月フランスで国際ワークキャンプというのに参加して様々な国の若者と一緒に生活したときでした。

国際ワークキャンプには、トルコ、チュニジア、ドイツ、チェコ、フランス、ギリシャ、コスタリカ、アメリカ、メキシコ、日本と様々な国、宗教、文化の若者が参加していました。

食べ物の違い、宗教の違い、価値観が違うだろうということは頭でわかっていても、実際に目の当たりにするとえ〜とびっくりすることがいっぱいありました。

例えば、ボランティア活動中は、私と友人の日本人やチェコ人の男の子たちなどは、真面目に働くんです。

 

でも、お国柄によっては、そこら辺に座って雑談をずっとしていたりする人たちもいて「なんで?どういうこと?」とびっくりしました!

仲良くなって気心が知れたときに色々と話してみました。

すると、「どうして君達はそんなに一生懸命に働くんだ?夏休みのバカンスなんだしそんなに一生懸命に働かなくたっていいじゃないか!人生楽しまなくちゃ!」と言われたのです!!「なに??」

全く予想していなかった言葉に頭をガツンと叩かれたような衝撃を受けたのをよ〜く覚えています。

私は日本で身につけた「一生懸命に働くのがいい」というのが、絶対の価値観だと思っていたんです。「でも、そうじゃない価値観を持っている人たちが世界の中にはいたんだ!」

そしてその人の話では、その国ではみんな必死に働かない、人生を楽しむのが大事なんだ。というではありませんか。

そして一生懸命に働く私たちを見ても、申し訳ないとか罪悪感は持っている様子もなく(本人もそんな気持ちは全くないと言っていました)うらやましくなるぐらいに優雅に自分の時間を楽しんでいたのです!

良い悪いは別として

「なんで、一生懸命に働かなくていいのだろう?」
「どうして私達と違うんだろう?」
「どうしたら、こういう人が育つのだろう?!」
と私の頭の中にはたくさんの「なんで?どうして?」が次々とわき出てきました。

日本に戻ってからもどうしてだろうという思いはずっとありました。大学の授業で、文化人類学や社会学、人間論などを学んでそれぞれの国の文化や歴史が今の価値観を作っていることがわかりました。

けれど、やっぱり違う国に暮らしてその生活を体験してどんな風に違う文化で子ども達が育つのか学びたい!!と考えるようになったのです。

その思いから、後に色々な国の人々が暮らしているフランスに文化・発達心理学を学びに行くことになりました。

さて、発達障害グレーゾーンの子ども逹にも、違う文化の人たちのように「感覚が違うこと」ってありますね!

見た目だけでは、その違いがあることがわからなくても、コミュニケーションをとってみたら違う感覚を持っていたことが判明して、びっくりされることもあると思います!

なまけているのかと思って叱っていたけど、話しを聞いてみたら「やりたいけどできない」だけだったとか。わがままで「やらない」と言っているのかと思ったら、実は本人にはとてもつらいことだったとか。

私たちの感覚では想像できないことで困っていたりすることってありますよね。

「文化の違い」のように、良い悪いは別として、子どもの感覚が「どう違うのか」一番近くで生活しているお母さんが理解してあげられるようになると、子どもにとってとってもこころ強いです!

ぜひ、お子さんを違う文化に暮らす「外国人」だと思って、何に困っているのかニュートラルに聞いてみてください!

意外な答えが返ってくるかもしれません (^_^)

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国際結婚家庭で学校に通う子供がいるときにやって欲しいこと<発達障害 子育て>

国際結婚家庭で学校に通う子供がいるときにやって欲しいこと<発達障害 子育て>

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こども発達コーチの山田ちあきです。

前回、国際結婚カップルの6つのライフサイクルのステップ2
でやって欲しいことについてお伝えしました!

下の国際結婚カップルのライフサイクル:6つのステップ

ステップ1:子どもがいない時期(共同生活の始まり)
ステップ2:乳幼児の子どもがいる時期
ステップ3:学校に通う6歳〜12歳の子どもがいる時期
ステップ4:12歳〜18歳の思春期の子どもがいる時期
ステップ5:18歳を以上の子どもと同居する時期
ステップ6:子どもが巣立っていった後、リタイア後

のうちここでは、
ステップ3:学校に通う6歳〜12歳の子どもがいる時期
ステップ4:12歳〜18歳の思春期の子どもがいる時期
にやっておいて欲しいことについてお伝えます!


この3、4のステップは、国際結婚カップルが
子どもの教育(学校、宗教、言語)を選ぶ時に、
意見を一致させるのが難しい時期と言われています。


夫婦で、子どものためにいいと思う進路・

方針を話し合う時に、

権威、自由、責任にたいする態度や行動
などに大きな食い違いが現れてくる可能
性があります。

例えば、
選択できるのであれば、
現地校に入れるか、インターナショナルスクールに
いれるか、それとも日本人学校にいれるのかなど
決める必要がありますね。

学校の宿題が出ても学校を大切に思っていない親だと
「宿題はやらなくていい、それより家の手伝いをするように」
いうこともあるでしょう。

また
子どもの価値は、文化によっても違います。

例えば、
イタリアでは、子どもはとても重要で
家族の幸せのために大切な存在と
言われています。

子どもは、0歳から6歳までは人々
に囲まれて可愛がられます。

この時期は、かなり自由な行動
(日本ではしつけが全くなって
いないと言われてしまうぐらい)
が許されています。

思春期になると、大人が子ども
の行動をもっとチェックするよ
うになります。

モロッコでは、男の子がいると
そのグループが永続できると
考えられています。

最初から男の子の役割は女の子と
は全く異なります。

「小さい男性」として扱われて、
ちやほやされて、一目置かれます。

女の子は早くから家事を任されて
男の兄弟よりも家にいることが多い
です。

モロッコのイスラム教をベースに
した教育の典型的なパターンは、

両親は子どもに静でいることを
求め、両親への敬意を大切にして
います。

親子のコミュニケーションは
重要ではないのですが、
コミュニティ内での他の人々との

関係や人間的な暖かさを大切にします。

ベルギーやフランスなどでは、
結婚と同じように子どもは

プライベートな存在と考え
られています。

個人の自由に大きな価値を置いています。

子どもを大切にして、可愛がる一方で

生活環境(アパートや家を買う)、
生活様式(バカンス、習い事、服)
将来の職業選択などにも気を向けます。

教育の基本的な原則としては、

・率直さ(全て話し、全て説明する)
・コミュケーションを大切にする
・家族の時間を大切にする
・学校の勉強に価値をおく
・個人の自由を尊重して、寛容になる

ことを大切にしています。

日本ではどうでしょうか。
アジアの中では子どもは将来自分の
面倒を見てくれる存在と考える文化
もあります。

日本も昔はそういった子どもの価値も
あったとは思いますが、今は、どうで
しょうか。

ベルギーやフランスなどと共通する
ところが多いと思うのですがいかが
でしょうか。

ただ、日本の労働時間だとなかなか
「家族の時間を大切にする」
ことは難しいのが現実かと思っています。

このような
別々の文化を持つ両親が、

話し合いをすることなく

それぞれ違った方針で子ども
に関わっていたらどうなるでしょうか。

「宿題はやらなくていい」と
言われたり
「やるものだ」と言われたり

 

「嘘を言ったらいけない」と
言われたり、
「うまく言い逃れるのが大切だ」
と言われたり

 

「叩かれても叩き返してはいけない」
と言われたり
「目には目を歯には歯をでやり返せ」
と言われたり

 

することになってしまい
混乱してしまいますね。

そうならないように子どもの教育「方針」を
一緒に決めることがとても重要になります。

発達障害のあるお子さんだとなおさら両親
の方針が一致で
きているかどうかで伸びが
変わってきます!

両親の教育方針が一致できていると子供達
も安心してのびのびと育っていくことができます!

子どもが大きくなっていくにつれて
そのステージごとの課題も変わるので、

また話し合いをして
意見を一致させることも大切です!


日本と欧米文化だと大きな違いがないかも

しれませんが、意外なところに食い違いが
出てくることもあるので

ぜひ頭の片隅に覚えておいてもらって、
取り組んでみてください!

次回は、ステップ5についてお伝えしたいと思います。

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国際結婚家庭に子供が生まれたときにやってくる危機<海外 子育て>

国際結婚家庭に子供が生まれたときにやってくる危機<海外 子育て>

海外在住の方の中には国際結婚をして旦那さんの国に暮らしている方、他の国に暮らしている方もいらっしゃると思います。ここでは、国際結婚家庭の乗り越えるべき危機について6ステップでお伝えします。今回は赤ちゃんが生まれた時の危機とその乗り越え方をお伝えします。

下の国際結婚家庭のライフサイクル:6つのステップ

ステップ1:子どもがいない時期(共同生活の始まり)
ステップ2:乳幼児の子どもがいる時期
ステップ3:学校に通う6歳〜12歳の子どもがいる時期
ステップ4:12歳〜18歳の思春期の子どもがいる時期
ステップ5:18歳を以上の子どもと同居する時期
ステップ6:子どもが巣立っていった後、リタイア後

のうち
ここでは、ステップ2:乳幼児の子どもがいる時期に
しておいて欲しいこと
についてお伝えます!

今までは夫婦だけ、2人だけの関係でしたが、子どもが生まれると3人になります。妻・夫としての役割だけではなく、子どもに対してお母さん、お父さんという新しい役割が生まれることになります!

子どもが生まれると、夫婦それぞれ自分が子どもだったときのことを思い出すもの
ですね。

お母さんがしてくれたこと、お父さんがしてくれたこと、そのイメージから母親の役割、父親の役割、親の役割について思い描くようになります。

文化が違って、育ってきた環境が違う二人ですから、それぞれのお母さん、お父さんのしていたこと、役割も違うものでしょう。

日本人同士でもそうですが、この時に、それぞれの親としての役割、夫婦の役割、親としての子どもへの態度、について「意見を一致」させることができるかどうか大事となります。

例えば、日本人同士では、自分のお母さんは専業主婦だったから、子どもが小さいうちはお母さんが家にいて見てあげた方がいいという「お母さんとしての役割」を期待する男性も少なくないのではないでしょうか。

女性も自分のお母さんがそうだったから、そうした方が子どものためにはいいのかもしれないと思いつつ、今までやってきた「仕事も続けて自分らしく生きたい!」
という思いと両方持っている方も多いと思います。

また、育児・家事を女性一人がやるのか、分担するのか、どれくらい分担するのか、という夫婦の役割分担についてもとても重要ですね。

子どもへの態度の例としては、最近では「お母さんか厳しく、お父さんは優しく?」で、お母さんは、お父さんが子どもへ甘すぎて腹がたつ!といったところでしょうか。

このように新しい親としての役割、夫婦の役割、子どもへの態度について話し合い、お互いに納得いく形で意見を一致させることができるかどうかが重要な子育てのポイントになります。

もちろん欧米人同士でも2人の夫婦関係から3人の関係に変わり、お互いの子どもへの態度役割の取り方を受け入れられなくてぶつかりあってしまうことも少なくありません。

例えば、赤ちゃんが生まれると、奥さんがお母さんとしての役割(当たり前ですが)で忙しくなってしまって、旦那さんを前のように構う時間がなくなってしまいますね。

そこで、旦那さんが寂しくなって、子どもに八つ当たりをするようになったり、奥さんが旦那さんの子どもへの教育の仕方(フランスの昔ながらの厳しい体罰を使った方法)に納得できなかったりしてうまくいかなくなってしまった例もあります。

日本では、子どもが生まれると女性はお母さん、男性はお父さんになりますね。夫婦の間の呼び方もお互いに「お母さん(ママ)」「お父さん(パパ)」となることが多いと思います。

呼び名のように家庭内の関係は、子どもが中心になってきますね。そこでは夫婦としての関係は、だんだんとうすーくなっていきます。

日本の家庭では、この変化は普通のことなのですが、欧米では夫婦は夫婦としての関係を大切にしますね。

フランスでは、赤ちゃんを誰かに預けて二人でディナーに行くことは普通ですし、
1週間の旅行に行ってきたなんて人もザラにいるものです。

このように日本の当たり前の夫婦の役割の変化が、欧米の男性には普通ではないので、日仏カップルでは日本の女性は子どもが生まれると人が変わってしまって女性ではなくなってしまった!となげかれてしまうこともあります。

2人の関係から3人の関係へと変わり、2人のときには見えてこなかった違いがもっと明らかに見えてくるようになるんです。

それぞれの役割、子どもへの親としての態度などについてのお互いの価値観、その優先順位、ゆずれるものなのかどうか?

じっくり話し合って「意見を一致」させることができるかどうかで、その後の夫婦関係がうまくいくかがかかっているといってもいいと思います。

さて、子どもの方は、マズローの欲求5段階説でいわれているように食べたい、飲みたい、寝たいといった、生きていくための本能的、生理的欲求が満たされて、安全に暮らしたいという欲求が満たされる必要があります。

次に、社会的欲求として「属すること」を求めることになります。

0歳から6歳までの乳幼児期に、子どもは、自分が属する世界のイメージを作ることになります。

その時期に、両親がつくってあげる周りとの関係でその自分が属する世界のイメージができていきます。

その周りとの関係としては、国際結婚家庭ではだいたい2つのパターンがあると言われています。

1、文化の違いや価値観の違いで、子どもが混乱するのではないかと恐れて、同じような環境(周囲の人々、言語、生活様式、社会的な態度)で子どもを育てる。

2、最初から、バランスよく二つの文化を伝えようと心がけて外の世界に開かれ
た生活様式
で子どもを育てる。

1のパターンだと両親のどちらかの文化がはぶかれてしまうことになります。

それは子どもが小さい間も、子どもが思春期になったときも両親二人と子どもの自然で楽な関係を作ることが難しくなるので、あまりお勧めできないパターンです。

2のパターンは、母親・父親となって今まで意識していなかったお互いの違いが
明らかになっても、それを夫婦で乗り越えられた
パターンといえます。

このような関係であれば、子どもは安心して自然に、自分が二つの文化に「属している」ことを受け入れて、のびのびと豊かに育っていくことができるようになります!

この時期には、ぜひ、お子さんのためにもそれぞれ親としての役割、親としての子どもへの態度、夫婦の役割について夫婦でコミュニケーションをとって、お互いに納得した形で意見を一致できるように取り組みましょう!!

ことばの遅れのあるお子さん、発達障害グレーゾーンのお子さんへの親としてのかかわり方も、この時期に夫婦で話し合って意見を一致させていくことになります。

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