フランス人のバカンスの過ごし方

もう夏休みが終わって1ヶ月が経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今年のカンヌの夏もかなり暑くて、毎日のように海で泳いで涼んでから仕事に取り組めたのはかなりありがたかったです。

9月に入り大雨が降って突然寒くなったので、体がついていっていない感じがしています。

こんな時は、体からのメッセージを受け取って無理をしないで休むようにしています。

さて、今日は夏休み中のフランス人のバカンスの過ごし方がマインドフルだなと思ったのでそのことについて書きたいと思います。

日本人の私にとっては休みには予定を立ててどこかに出かける。何時にどこにいってそのあとはここでと計画を立てて、何かをする。

のが当たり前でした。

ところがフランス人のバカンスは、日常から離れてゆっくり、友達や家族との時間を味わう

といった感じです。

海辺のパラソルの下で一日中本を読んだり、ぼーっと過ごしたり、テラスでゆっくり食事をしたり、時間に追われることなくその時を味わっている感じで、かなりマインドフルです。

義理家族が日本に来る時も、日本の学校の遠足のようにしおりを作っておもてなしをしようとしたのですが、

バカンスなのだから、そんなに予定は立てないでほしいと丁重に断られて最初はかなりショックを受けていたのを覚えています。

今では、そんなフランス人のバカンスの過ごし方にも慣れて、そんな過ごし方も悪くないなと思っています。

その土地の名所や珍しいものを見たり、歴史を知ったり観光も楽しいですが、時々その土地の風を感じたり、ぼーっと景色を眺めているだけでも、気持ちがフっと軽くなる感じがします。

イタリアでマインドフル・セルフ・コンパッションのリトリート

イタリアでマインドフル・セルフ・コンパッションのリトリート

2024年7月に1週間北イタリアのピエモンテまで行って、マインドフル・セルフ・コンパッション(MSC)Inner Development Goals (IDG) を学ぶリトリート The way out is inに参加してエネルギーチャージきました!

参加したきっかけは、2022年に9ヶ月参加したマインドフル・セルフ・コンパッションをどう心理セラピーで応用するか学ぶSCIPプログラム(Self-Compassion in Psychotherapy)のコーディネーターだったガリアからお知らせがきて参加を決めました。

MSCを教えるだけではなくて、自分も参加者として体験したいなと思って参加したのですが、1週間泊まりがけということもあって3人の講師や他の11名の参加者のみんなと家族のようなあたたかいつながりを持ててとても実り多い体験でした。自分の内側への新たな気づきもあって驚きでした。

Mon Visoという山があって、この辺りでは日本の富士山のように大切にされている山のようです。朝に素敵な山の姿が見えるとみんな喜んで、チラチラ見ながら朝の瞑想をしていました。自然の中にいると自然とマインドフルになれるものですね。

MSCでは参加者みんなが安心・安全な感覚を持てるようにすることをとても大切にしているので、そのためのルールを確認し合うことで、私には不自由な英語を使っての参加で不安があったのですが、スムーズに安心な感覚を築けていきました。

イメージを使って自分のことについてテーマに沿って絵を描くワークを初日にやった時に、自分の想いが具体的に見えてきて、ハッとしたのを覚えています。

外の世界では争いや辛いこともたくさんあるけれど、人里離れた山の中で、自分はどうしたいのか、どんなふうに生きていきたいのか、自分の内側、自分の想いにあらためて向き合う時間が持てました。

自然の中で裸足で歩くマインドフル瞑想をみんなで行ったのも貴重な経験でした。裸足で歩くためのスペースがある場所があってそこまで行って実践したんです。裸足で歩くための専用のスペースなので、危ないものやゴミなど落ちていないので、安心してただ足の裏の感覚に注意を向けられてありがたかったです。

 

最後の夜にはみんなで焚き火を囲んで、学生時代の後夜祭のように歌って踊って笑って過ごしました。セルフ・コンパッションを1週間育んだ後なので、恥ずかしいとか周りにどう思われるかとか気にせず、みんなで楽しめたのがとても印象的です。

マインドフル・セルフ・コンパッションのパワフルさを感じる体験でした。

この体験を次のMSC8週間講座(10/31(木)スタート)に生かしたいです。

 

マインドフルセルフコンパッション8週間コース開催します!

マインドフルセルフコンパッション8週間コース開催します!

一日の終わりにその日にやれなかったことばかり考えてしまう
自分に足りないところばかりに目がいく
周りの人を優先して自分のことは後回しにしがち
『自分にきびしく、他人にやさしく』することが自分が成長できて周りとの関係もうまくいく方法だと教わってきた方々が多いと思います。
しかし自己否定や自分を後回しにし続けていると、不安なまま頑張ることになり、いつまでたっても自分に満足できないことに。
自己肯定感はずっと上がらないままになりがち。
セルフコンパッション(Self-Compassion)を育て、内側での自分との会話を親友とするときのようにしていくことで、安心安全な感覚を感じられるようになっていきます。
自分が自分の味方になって、ホッとする安心安全な感覚を感じられると、視野も広がり、本来の自分が本当に必要なことに取り組みやすくなります。
2024年は思いきって、8週間の内側の冒険の旅にくりだしませんか?

「心がラクになるヒント」在仏日本人会・邦人健康サポートの会にコラムを掲載

在仏日本人会・邦人健康サポートの会にコラムが掲載されました!

フランスや海外在住の方向けに心がラクなるヒントになったらと思い書きました。ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

第1回「フランスでの子育てでモヤモヤするとき、どうする? 」
第2回「フランス生活でエネルギー消耗している時に自分でできる3つの対処」
第3回「子どもがなかなかいうことを聞かないときの対応の秘訣」

バックナンバー

心がラクになるヒント バックナンバー / 山田千晶 Psychologue JP臨床心理士・公認心理師

オススメの子育て本「世界に通用する子どもの育て方」

今回ご紹介するオススメの本は、NY在住の臨床心理士で医学博士、ポジティブ心理学者の松村亜里さんの「世界に通用する子どもの育て方」です。

どんなふうに子育てをしたらいいのか、最新の世界のいろいろな研究に基づいて分かりやすく書かれていて、オススメです!

どうして子どもに肯定的な声かけをした方が良いのか、どうして親の私たちが自分に対して大切な人に接するように優しくする(セルフコンパッション)が必要なのかということが納得できる内容で、色々と目から鱗でした。

特に、親の私たちが幸せになることで、周りの子どもや人たちも幸せにできるんだということがわかって、すごく感動した覚えがあります。「まずは自分が幸せになっていんだ!」と。

著者の亜里さんには今年の夏に亜里さんがアンチーブにいらした時にお会いしたのですが、気さくな方で、ポジティブ心理学でたくさんの人たちに幸せになる方法を伝えられていてとても頼もしかったです。たくさん刺激を受けました。

kindle inlimitedでも読めるようですので、ぜひ読んでみてくださいね。

オススメの発達障害グレーゾーン支援の本

今回は、私がいつもおすすめしている本を紹介します。
【発達障害とグレーゾーン】子どもの未来を変えるお母さんの教室
という脳科学者で発達臨床心理士の吉野加容子さんが書かれている本です。

おすすめする理由は、
お家でコミュニケーションを整えることでお子さんの脳を発達させる方法がわかりやすく書かれているからです。
発達障害についての説明やお家でどうやってお子さんに声をかけたらいいのか具体的に3ステップでわかりやすく書かれています。
この本を読んで実践するだけで困りごとがなくなる方も多くいます。
Kindleでも読めるので、海外在住でも手に入れやすいです。
ぜひ読んで試してみてください!