フランス・カンヌ流 
“普通”じゃないから活躍できる!
“普通”の枠におさまらない子どもを育てる
親のメソッド 
発達科学コミュニケーション

こども発達コーチの山田ちあきです。

 

前回は、学童期前半にやっておいて欲しいこと
ついてお伝えしました。

ここでは、子どもの発達段階の

乳児期
幼児期
学童期(前半後半)
思春期青年期

のうち思春期・青年期の思春期にを穏やかに過ごすためにできることをお伝えします!

思春期・青年期は、子どもから大人へ変わっていく途中の時期です。
お母さんがたもご自身の思春期のことは多少は覚えていらっしゃるかと思います。

この時期は、第二次反抗期と言われるように親につらく当たってきたりして親にとっても
楽ではないです。

仲間との関係が大切になってくる時期ではありますが、親の存在はとて
も大切です。

思春期の子どもたちが日々生きている状況(発達段階)を分かっていないと、カチンとくる
ことを言ってくる子どもに対して「誰のおかげでこれだけ大きくなれたと思ってるの!」と
つい対抗してしまうことになりかねません。

親子ゲンカばかりになって「どうせ自分のことなんて親はわかってくれないんだ!」と
子どもがすねてしまうかもしれません

子どもたちが安心して大人へのステップを上がっていけるように、ここで思春期の発達段階
と課題、対応方法をお伝えしたいと思います。

思春期と青年期の関係ですが、

・思春期が青年期の前半にあたるという説と、

・日本の小学校高学年頃から思春期が始まって、中学・高校時代にピークを迎えて、
青年期と重なって青年期は社会に出る頃まで続くという説があります。

どちらにしても思春期・青年期は人によって始まりと終わりの時期が違います。

思春期が始まる目安としては、だいたい女の子は小学校高学年(11〜12歳)から、男の子
は中学校に入ってから(13〜14歳)です。

青年期の終わりはだいたい26歳、日本では29歳ぐらいまでのこともあると言われています。

身体・運動
思春期は、第二次性徴が始まって体が大人に近づいてくるステップです。

男の子は、のど仏が出てきたり、声変わりしたり、毛深くなってきたりします。
女の子は胸が大きくなってきたり、体が丸みをおびてきたり、生理が始まります。

子ども達にとっては、全部が突然の出来事で、心の準備がないままなので、
この変化と新しい自分の体を受け入れるのが大きな課題になります。

この時に同性の大人や先輩に相談できるような環境があると、不安な気持ちが
軽くなって受け入れやすくなります。

認知・言語
幼児期の具体的なものを使って考える段階から、目に見えないことも頭の中で
抽象的に考えられるようになります。

自分の持っている一つの見方だけではなくて、いろいろな見方でものを見られるよ
うにもなります。

そして、親から教えてもらっていた価値観に疑問を持つようになり、大人に対して
批判的な態度になったり、つらくあたったり、子どもによっては無視をしたり、
暴言を吐くこともあったりします。

自分は何なのだろうと自分(アイデンティティ)探しをする時期で、親のものでは
なくて、自分自身の価値観を作っていく時期です。

この時期は第二次反抗期とも言われています。

社会性・関係性・情緒(こころ)
親からは、前よりも心理的に離れていき、親以外の仲間たちとの関係が大切になります。
その中で自分とは何か?を探していきます。

仲間のグループに入っていたいという気持ちが強くなっていて、孤立するととても不安に
なります。

また自分の体についてや自分自身についても気になるようになって自意識が高まります。
長いこと鏡で自分のことを見ていたりすることもあります。

周りからどう見られているのかもとても気になる時期なので、他人の何気ない言葉に傷つく
こともあります。

この時期は特に、親に対して批判的になってきて、カチンとくることを言ってきたりして、
どう対応したらよいのか迷われると思います。

「子どもの存在を肯定する」ことが大切です。

子どもとしての扱いから、だんたんと対等な大人としての扱いに変えていくことで、
大人になる途中の子どもの存在を肯定的にポジティブに受け入れることになります。

例えば、一方的に命令や叱りつけるのではなくて、

一人の大人として自分で選ばせたり、

「◯◯だと(客観的な事実の説明)私は××と感じた(親の気持ち)。

どうしてかというと私は△△を求めているから(親の要望)。

だから、⬜︎⬜︎をしてもらえませんか?(具体的な依頼)」

というように自分の気持ちを話して、だから⬜︎⬜︎をしてもらいたいと

いうような対等な大人に対するような話し方が大切になってきます。

またどんなに大きくなっても、本人は恥ずかしがっても
子どものいいところや努力しているところに注目してあげて、
褒めてあげたり、スキンシップをしてあげることもとても大切です!

親から認められている愛されているという気持ちがベースにあるからこそ、

仲間との関係が作れ、自分探しができるのです。
発達障害の子どもたちは、この時期に孤立してしまうこともありますが
趣味が同じ仲間ができることもあります。

お母さんには学校での様子はあまり話したがらない時期ではありますが、
様子をみて本人が好きなことを他の仲間と共有できる習い事などを一緒に
探してみるのもありだと思います。

次回は自立した大人になるためにやって欲しいことについてお伝えします。

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山田ちあき

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参考文献「思春期・青年期の心理臨床」佐藤仁美、西村喜文
「10代の子どもをもつ親が知っておきたいこと」水島広子

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