前回は、穏やかな思春期・反抗期を過ごすためのコツについてお伝えしました。ここでは、子どもの発達段階の乳児期幼児期学童期(前半後半)、思春期青年期のうち最後の青年期 自立した大人になるためにやっておいて欲しいことについてお伝えします!

この時期は、大人になる準備段階なので、子どもとして扱ったらいいのか大人として扱ったらいいのかご両親が迷うこともある時期です。

思春期の混乱から少しずつぬけでてきて、自分とはなにかというアイデンティティを作り上げていく
時期です。この自分探し(アイデンティティを作り上げること)がうまくいかないと心理的な自立・親離れが難しくなったりします。

親はいつまでも子どもの世話を焼き続けることはできないので、どんなことがお子さんの中で起きているのか知って自立に向かえるようにサポートしたいものですね。

この時期は、思春期よりも親からさらに心理的に離れて、自分が社会でどのように生きていくか、自分らしく生きる方法を探します。今までの大人から教えてもらった価値観を壊して、自分の価値観を作り上げます。

友人同士、仲間同士で支えあって自分と向き合って自分とはなにかというアイデンティティを作り上げます。これができてくると大人への扉が開きます!

「自分はこれでいいんだ」と自分を受け入れて、ある程度の自信をもって、いろいろなことを学びながら成長していけるようになっていくのです。

青年期は人によって始まりと終わりの時期が違います。日本ではこの段階を終えるのが30歳ぐらいの人もいると言われています。子どもの発達段階では一番長い時期ですね。この大人のような外見の青年期、親の手からはかなり離れていきます。自信をもって元気に社会に出て行ってもらいたいですよね。

そのためには、子どものいいところや努力しているところに注目して、褒めたり、スキンシップをすることはあいかわらずとても大切です!

発達障害やグレーゾーンの人たちはこの時期に「実は自分は発達障害だった」「発達障害傾向があったんだ」と気付く人もいます。自分とはなにか?というアイデンティティに「発達障害」も含まれますね。

自分には、苦手なこともあるけれど得意なところもあって「自分はこれでいいんだ」という自己肯定感、またやればできるんだという自信・自己効力感を育ててあげたいですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございます!

山田ちあき
発達科学コミュニケーショントレーナー

臨床心理士
Psychologue

参考文献「思春期・青年期の心理臨床」佐藤仁美、西村喜文

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