投稿者 admin | 2017 11 20 | ことば・バイリンガル, 子育て, 海外子育て
多文化間カウンセラーの山田ちあきです。
日本を離れ海外育児をしていると、日本では当たり前のことがその国では全然違くて、カルチャーショックをうけることって結構ありますよね。
子どもがいないうちは欧米文化出身の旦那さんだとそれほど夫婦の間で大きな文化の違いを感じなかったのに育児をする中で「え〜こんなに違うの?!」ってことが増えたと感じる方も多いと思います。

例えばフランスでは、離乳食は重湯からではなくて、
野菜のピュレからスタートだったり、
添い寝はしないで子供部屋で一人で寝かせるようにしたり、
1歳ぐらいからマドレーヌやチョコレートを食べさせてたり、
フォローアップミルクを長くあげていたり、
子どもが熱を出したときにすぐに解熱剤を飲ませたり、
日本みたいにすぐに「ごめんね」と謝まるようにしつけなかったりします。
義理のお母さんから、何十年も前の育児方法でアドバイスされて「え??」となったり、現地のかかりつけの小児科医に教えてもらったその国ではスタンダードな方法でやらないと悪いような気持ちになったりすることもあると思います。
とはいえ、海外に住んでいても育児情報は日本語の方が頭に入りやすいですし、日本で育ってきた訳ですから、日本のやり方の方がしっくりくると感じる方も多いと思います。
そこで、日本のやり方でいくか、住んでいる国のやり方でいくか?!迷うお母さんも多いと思います。
ここで、どうしてお母さんの考えているやり方とお父さんを始め、義理のお母さんや小児科医のやり方が、食い違ったままだととよくないのか?考えてみたいと思います。
日本では当たり前の習慣ややり方は、海外にでるとほとんど知られていないことが多いですね。
日本では違うやり方でやっているということすら、想像もしない人たちもたくさんいます!
旦那さんも「えっ、そうだったの?」とびっくりしてしまうこともあるかもしれません。
このように周りの理解がない中で、お母さんが、この国のやり方とは違うけど、自分のこのやり方でいいのかなと自信がないまま、不安に思いながら子育て続けていると、だんだんとストレスが溜まっていってしまうのです。
そして、うまくいかないことがあると、イライラしてきて、お子さんに辛くあたってしあうことにもなりかねません。
例えば、
旦那さんは不満そうだったけど、お母さんは子どもと毎晩添い寝をすることにしたとします。
当たり前ですが、夜泣きがあって、寝不足が続きます。
旦那さんも初めての子どもで赤ちゃんがこんなに夜泣きをするとは知りませんでした。
夫婦ともに寝不足続きで疲れてきて、イライラして旦那さんから
「フランス(僕の国の)子どもはこんなに夜泣きをしないはずだ。添い寝のせいなんじゃないか?」
とボソッと言ったとします。
「えーっ私のやり方がいけないっていうの?私だって一生懸命にやっているのに!」と腹が立ってしまいますね。
そしてさらにイライラして、悪循環になってしまうかもしれません。
では、そうならないためには、どうしたらよいのでしょうか?
それは、夫婦のコミュニケーションです!
まずはお母さんご本人が何を大切に思っているか、ゆずれないものなのか、妥協して他の方法にすることもできるのか優先順位をつけて考えてみて、そして、ご夫婦でそれぞれがどう考えているのかじっくりと話し合って共通の理解を持てるようにしましょう!
先ほど添い寝の例では、ご自身が子どものすぐそばで寝た方が安心できる、夜中の授乳がらく、そうするのが自分にとっては自然だからなど色々と出てくると思います。
そういう自分の視点・思いを人生・育児のパートナーである旦那さんに伝えてあげましょう。
伝えないと伝わらないことって本当に多いです!
特に言葉で伝え合うことが大切な文化(欧米)では、言葉で伝えないとなかなか察してもらえないです。
その上で旦那さんの思いも聞いて、お互いに納得のいくやり方を見つけていってください!

特に、お父さんとお母さんで子どもと使うことばが違って、バイリンガル環境のご家庭だと両親それぞれが子どもにどんな働きかけをしているのかお互いにわかりにくいものです。
夫婦で子育ての仕方の共通の理解をしておけば、両親のことばは違っても、子どもへの対応は安定させることができるので、子どもの伸びも違ってきます!
義理のお母さんやかかりつけ医の先生には、夫婦で話し合って決めたことを旦那さんから説明してもらうか、ご自身で夫と話し合って決めたのでと説明すれば、理解してくれるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
このブログでは、多文化の中で子育てしているお母さんが「一人じゃない
んだ」と思ってもらえるように役立つ情報を公開していきます!
山田ちあき
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投稿者 admin | 2017 11 18 | ことば・バイリンガル, 子育て, 発達障害グレーゾーン
フランス・カウンセリングオフィス臨床心理士の山田ちあきです。
海外で子育てをしていると、
住んでいる国のことばとお父さんとお母さんの使うことばが違ったり、
お父さんとお母さんの使うことばが違ったりして、
お子さんたちは、バイリンガル・マルチリンガルの環境で暮らすことになりますね。

1、2、3歳と体はきちんと育っているのに、
子どものことばが周りの
現地語だけで育っているモノリンガルの子どもや
家庭では日本語だけで育っている子ども、
国際結婚家庭でお家でもバイリンガル環境の子どもなど
と比べて遅いと、
バイリンガル・マルチリンガル環境だからなのか?
発達障害(自閉症スペクトラム)だからなのか?
知的な能力が弱めだからなのか?
単なる個人差なのか?
と不安になってしまうこともあるかと思います。
実際にバイリンガル・マルチリンガル環境で育っているお子さんたちで、
ことばが遅い子は少なくないです。
対応策については、こちらでお伝えしました。
ことばを育てる働きかけの方法としてはほとんど変わりませんが、
ことばの遅れが
バイリンガル・マルチリンガル環境だからなのか、
発達障害のうちの自閉症スペクトラムだからなのか
を知っているかどうかで、お子さんへの対応策は
変わってきます。
もし、ことばが遅い自閉症スペクトラムの子どもに
ことばの遅れだけの問題だからと、本人には実はとても
苦手だったり苦痛だったことを強いていたらどうなるでしょうか。
子どもにはストレスいっぱいの毎日になって、疲れ果てて、
いつの間には二次障害が現れてきて、あれ?おかしい?ということ
になってしまいます。
ここでは、ことばの遅れが
バイリンガル・マルチリンガル環境だからなのか、
発達障害のうちの自閉症スペクトラムだからなのか
を見分ける方法についてお伝えしたいと思います。
それはずばり、
「ことばの遅れ以外に自閉症スペクトラムの特徴があるのかどうか?」
がポイントになります。

では、自閉症スペクトラム(ASD:Autism Spectrum Disorder)には、
どんな特徴があるのでしょうか。
DSM-5というアメリカ精神医学会が決めた診断基準を
大まかにそして簡単に説明すると
「他の人との関係とコミュニケーションの障害が続いていること」
と
「行動や興味、活動が限られていて繰り返されていること」
の二つのポイントがあります。
具体的には
「他の人との関係とコミュニケーションの障害が続いていること」には
下のような3つの特徴がみられます。
1、他の人と普段の会話のやりとりのできなかったり、
気持ちの共有をしなかったり、
他の人と一緒に楽しみや興味、達成感を分かち合うことを自分からしない
2、他の人と目と目で見つめあったり、
顔の表情、体の姿勢やジェスチャーなどの
言葉を使わないコミュニケーションがうまくできない
3、年齢にあった他の人との関係を作ることが難しい
「行動や興味、活動が限られていて繰り返されること」
については、次回お伝えしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
言葉の遅れが気になるのお子さん
の対応策
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投稿者 admin | 2017 11 16 | 子育て, 海外子育て, 発達障害グレーゾーン
多文化カウンセラーの山田ちあきです。
日本を離れ海外で子育てをしていると、日本と勝手が違って戸惑うことやわからないことがたくさんありますね。
旦那さんの国に住んでいる場合は、旦那さんにはその国のやり方、価値観、行動の仕方などが当たり前ですが、日本からきた身からするとびっくりすること、困ることなどたくさんあると思います。
一つ一つのことはそういうものかと対処ができそうなことが、どんどんと積み重なってくると、
ジワジワとしんどくなってくるものです。自分らしく振る舞えなくなったり、イライラしたり、
「この国嫌い!」な状態になったり、孤独に感じたり、どうしたら良いかわからなくなったり
することもあると思います。
そのような落ち込んだしんどい状態になることを一般的に「カルチャーショック」
といって、
新しい環境に慣れていく上では、多かれ少なかれ、誰でも通る道だといえます。
何もしなくても自然と乗り越えていけることも多いですが、
カルチャーショック以外にも
家族のこと、仕事のこと、進路のこと、友達との関係など
ストレスになることがいくつか重なると、
自分だけでは対処しきれない状態になってしまうこともあります。
場合によっては、専門家の力が必要になると思います。
そのような状態になる前に、ご自身でケアができるといいですね。
海外生活をしていて、しんどいな、「カルチャーショック」を受けているなと感じたとき、
どのようにしたらよいのか、いくつか方法をお伝えしたいと思います。

・ストレス発散・リラックスできることをしましょう。(スポーツや散歩、ヨガ、読書などの好きなことをしましょう)
・深呼吸をしながらゆっくり歩きましょう。(いつも通る道でもいいです)
・笑いましょう。(日本のお笑い番組でもいいですし、友達と冗談を言い合ってもいいでしょう)
・家族、友人に異文化体験について話したり、相談しましょう。(自分の大変な気持ちを聞いてもらいましょう)
・今の気持ちを書き出して気持ちの整理をしましょう。
・寝る前に今日一日の中で自分ができたことを思い出しましょう。(「歯をみがいた」などささいなことでよいので、自分ができていることに意識を向けましょう)
・解決しないことについて考えすぎないようにしましょう。考えすぎてしまうことを自分で止められない場合は専門家に相談しましょう。
海外で生活すること、子育てすること、さらに発達障害のお子さんを育てることは、心身ともにとても大変なことですので、
ぜひご自身のことをいたわってあげてくださいね!
お母さんの気持ちが安定してくると、子どもも安心して毎日の生活が送れ、
伸びが違ってきます!
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投稿者 admin | 2017 11 11 | ことば・バイリンガル, 子育て, 海外子育て, 発達障害グレーゾーン
フランス・カンヌ流
“普通”じゃないから活躍できる!
“普通”の枠におさまらない子どもを育てる
親のメソッド
発達科学コミュニケーション
こども発達コーチの山田ちあきです。
海外で生活している子ども達に、日本語を教えても、
現地の学校やインターナショナルスクールに通い始めて、
学校で使うことばが日本語でないと、なかなかお母さん自身が
子どもの時に日本語を覚えていったようには
伸びていかないと感じられるお母さんも多いと思います。
そのような海外で暮らしているお子さん達には「継承語としての日本語教育」
をした方がいいというお話を聞かれたことが
ある方もいらっしゃるかもしれません。
継承語って一体何なのでしょうか?
中島和子トロント大学名誉教授の資料をもとに
まずは、母語と比べてなにが違うかみてみましょう。
母語は、生まれてから一番初めに覚えたことば(言語)で、
一番よく理解できて、
一番ひんぱんに使って、
アイデンティティが持てて、
他の人にもネイティブだと思われることば(言語)です。
日本で教育を受けてきた日本人のお母さんにとっては日本語が母語といえますね。
では、継承語はどうでしょうか。
母語と同じように一番初めに覚えたことば(言語)ですが、
学校で使ったり、習ったりすることば(言語)の影響で母語のようには
フルに伸びないことば(言語)といえます。
継承語を使うのは家庭が中心で、
他の人にはネイティブだと思われていて、
できないと恥ずかしいと思うことば(言語)だと言われています。
(参考資料:東京学芸大学国際教育センター主催第8回国際教育センターフォーラム「First Things First: 母語・継承 語の重要性の再確認」中島和子トロント大学名誉教授)
海外で日本人のお母さんに日本語で育てられているお子さん達で、
現地の学校やインターナショナルスクールに通っているお子さん達に
とっては日本語は継承語ということができますね。
継承語ではなくて日本に住んでいる子どもと同じように日本語を教えて
いこうとしたらどうなるでしょうか。
週のうちほとんどの時間は、学校で違うことばで学んでいるわけですから、
その上、日本の子どものようなペースで日本語を学んでいくことはかなりの
負担になります。
日本語自体に触れる機会も限られているので、ことばの数も同年齢の
日本の子どもたちよりは少ないのは当たり前なので、
その学年の教科書の作文・読解は難しくなっていきます。
覚える漢字の数も多く感じて、いっぱいいっぱいになってしまいます。
そして、
日本語難しすぎる!苦手!と劣等感を感じたり、日本語を使うのを
恥ずかしがるようになってしまいます。
そうならないように、
日本でお母さん達が受けてきた母語としての
日本語教育ではなくて、この継承語としての日本語教育の視点がとても
大切になってくるのです。
次回にどのように継承語としての日本語の教育をしたらよいのか
お伝えしたいと思います。
子どもの言葉の発達や発達が心配だから、
どんな対応をしたらいいのか知りたいと
いう方には、個別相談でお子さんにあった
対応策をお伝えします!
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フランス・カンヌ流
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発達科学コミュニケーション
こども発達コーチの山田ちあきです。
前回は、海外で子育てしていても日本語を使うことの大切さについて
お伝えしました。
「親子の対話、コミュニケーションがしやすい」
「ことばを通して文化も伝える」という二つのポイントは、
子どもが成長して大きくなってきたときに
⭐︎ 親子の対話、コミュニケーションがとれるかどうか
⭐︎ 自分は何者なのかという子どものアイデンティティ
を安定したものにできるかどうかという子どものこころの発達に
とても重要だというお話でした。
今回は、どのようにして日本語を伝えていけばいいのか? 方法に
についてお伝えしたいと思います。
「その言語(日本語)を使うはっきりとしたルールをつけること」
が大切です。
例えば、日本人のお母さんは日本語で話しかけ、お父さんはフランス語や英語など
お父さんのことばで話しかけるなど「一人一言語」ではっきりさせてあげます。
はっきりとしたルールがないと、使いやすいことばの方を使うようになったり、
文章の中に違う言語のことばが入り混じるようになったりしてしまいます。
例えば、お父さんはフランス語、お母さんは日本語というルールがあれば、
子どもは、リンゴをパパはをune pommeというけど
ママはリンゴというという違いは分かって、
人によって使い分けることができます。
それがルールがなくて、une pomme も「りんご」もどちらでも通じて
どちらでもよくなってしまうと
フランス語を話していたかと思ったら「りんご」という日本語のことばが入ってきて、
フランス語しかわからない人には「??」この子は何をいっているのだろう?
と思われてしまうことになります。
日本語しかわからない人と話していても、une pommeが突然出てきて「なに、なに?」
ということになってしまうのです。
もちろんルールをきちんと作っていても、フランス語では知っていても日本語では
知らない単語がある場合は、小学生ぐらいになると日本語で話している途中で
「日本語でなんていうかわからないけど、フランス語では◯◯が、、、」
と話すこともあります。これは日本語とフランス語の違いがわかって話せて
いるので、日本語の単語を教えてあげれば、次からは日本語で話せるように
なるので問題ありませんね。
ではルールを作って、具体的にはどのように話しかけたらよいのでしょうか。
小さいお子さんには以前かいたように(こちら)
「あ、赤い車、早いねー」「カタツムリがいるね」など
子どもが興味を持っていることをお母さんも一緒にみて、
ことばを添えてあげたり、
「ご飯食べるよー」「美味しいね」など自然に出てくる
ことばで、できるだけ楽しそうに話しかけてあげましょう!
日本語の絵本の読み聞かせも、普段使わないことばが出てきます
し、楽しみながら日本語を使えるので、とてもオススメです!
幼稚園に通うようになると幼稚園であったことを話す時に
現地のことばで経験したことは、
日本語に言いかえるのは難しいので、おそらく現地語で出てくると思います。
それはそれで聞いて受け入れてあげて、
日本語で「◯◯をして、楽しかったんだね。」と言い直して共有してあげましょう。
「日本語でお母さんと対話をする」ことを習慣にすることが大切です。
ここで、特に注意してもらいたいことは、
子どもが日本語をまちがえたり、変な使い方をしても、
「なにそれ!」「変な日本語」などと批判したり、バカにしたり
怒ったり注意しないで、
言いたいことを汲み取ってあげて、「そうか、◯◯だったんだね」
と肯定的に受け入れて、聞いてあげることです。
子ども自身も大きくなるにつれて、自分の日本語がネイティブとは少し
違うこと、わからないことが多いことに気づいて、自信がなくなって
いきます。
そこで、一番近くにいる大好きなお母さんにバカにされたら、
日本語を話したいという気持ちが、なくなってしまいます。
日本語で話すとお母さんがニコニコと嬉しそうに話を聞いてくれる
なら、もっと日本語ではなそう!という気持ちになりますよね。
次回は、さらに海外育ちの子どもへの日本語教育の仕方について
お伝えしたいと思います。
子どもの言葉の発達や発達が心配だから、
どんな対応をしたらいいのか知りたいと
いう方には、個別相談でお子さんにあった
対応策をお伝えします!
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