フランスで「自閉症スペクトラム症」は知られている?
フランスでは一般的に典型的な「自閉症」については知られています。しかし、典型的ではなくて、薄めの自閉症スペクトラム症の症状があり得るということについてはあまり知られていないのが実情です。
かかりつけ医や小児科医も発達障害・自閉症スペクトラム症についての知識がある先生はあまり多くはいません。
そこで専門の相談先を探すときの窓口をここでお伝えします。
フランスでの相談先リスト
⒈自閉症スペクトラム情報センター
もしかして?と心配があるときには、下の記事の自閉症スペクトラム情報センターに問い合わせて地元の施設を教えてもらうと安心だと思います。
⒉ CAMSP (Centre d’Action Médico-Social Précoce) 早期医療・福祉活動センター
もし情報センターですぐに情報がもらえないときには、ご自身でお近くの機関に相談に行くことができます。
保育園や幼稚園、かかりつけ医から紹介されるのもこのような施設です。
0〜6歳までの子どもを受け入れる施設で、運動、知能、感覚に障害がみられる子どもの検診や通院治療、リハビリテーションや家族からの相談を受けています。
⒊ CMP (Le Centre médico-psychologique) 医療心理センター
子どもから大人まで受け入れている地域の中心的な精神科の相談窓口にです。
子どもの行動や発達についての相談だけではなく、大人の精神疾患も対象としています。
⒋ CMPP (Le centre médico-psycho-pédagogique) 医療心理教育センター
20歳までの子どもを受け入れる施設で、精神障害や行動障害があって、学習が難しい
子どもへの支援、リハビリテーションが行われていいます。
フランスの公的相談機関なので、全部無料ですが、予約を入れても先生の都合が悪くなったとかで、予約が変更になったりすることもあります。
厚生省から自閉症スペクトラムの診断基準や診断方法の通知が2010年にでていますが、現状としては、専門的な知識がある職員がいるとは限らないため診断がその施設でできないこともあります。
施設によっては、いまだに親子関係や環境のせいだと言われてしまうこともあるようです。
⒌ 自閉症スペクトラム症の子どもの持つ家族のアソシエーション「Autisme France」や「Vaincre l’Autisme」の地元窓口
日本の家族会のようなアソシエーションの地元窓口にオススメの施設を問い合わせすることもできます。
⒍ 言語聴覚士(Orthophoniste)
診断がなくても、言葉や注意力、集中力などでお子さんの気になることがあるときに相談に乗ってくれます。診断が出た後に、言葉の発達を促すために週1回〜2回通うこともあります。ウェイティングリストがあるところが多いので、根気よく電話をして予約を取らないといけないところが多いようです。
お家でできる自閉症スペクトラムグレーゾーンのお子さんを伸ばす声かけ方法をメールレッスンでお伝えしています。
▼無料メールレッスンの登録はこちら▼
最後まで読んでいただきありがとうございます!
山田ちあき
発達科学コミュニケーショントレーナー
臨床心理士
Psychologue
フランスの発達障害グレーゾーン関連の記事はこちら