1.なぜ乳幼児期・赤ちゃんの頃について知らないといけないの?
1歳前の乳児期には注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断がでることはないのですが、大きくなってから小さかったときのことを聞くと多くの共通点が見られます。
4歳前のうちに、正常範囲と区別することは難しいと言われていますが、この時期に子育てが大変なお母さんが「もしかして」と頭の片隅に入れておいてもらうと後でスムーズにサポートを受けやすいですね。
2. 乳幼児期の注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向のあるお子さんの様子
では、乳幼児期に注意欠陥多動性障害(ADHD)のあるお子さんにはどのような様子がみられるのでしょうか。
・なかなか寝ない(眠たくてフラフラになっていても寝ない)
・よく泣いて、なだめても泣き止まない
・よく寝返りをうって、落ち着かない
・視線が合いにくい
・抱っこされると体を反らせたりしていやがる
・歩き始めが10ヶ月から1歳と早い
・言葉がでるのは少し遅いけれど3歳ぐらいにはおしゃべりなぐらいよく話す。
・食事にあまり興味がなかったり、偏食がある
育てにくくて、目が離せなくて、「しつけがなっていない子」とみられやすい特徴が並んでいますよね。これは、お母さんにとってとても大変ですね。一番イライラして、育児が大変だと思われる時期です。
日本であれば乳幼児健診のときや小児科で比較的気軽に日本語で相談ができますが、海外で子育てしていると気軽に日本語で相談できるところがあまりありませんね。
3. 乳幼児期にどんな対応をしたらいいのでしょうか
海外で子育てしていても、ご家庭でこの時期にできることは、「できた!」という達成感を味あわせてあげて、自己効力感を育ててあげることです!
具体的にはどうしたらよいのかというと、
1、「してほしい行動を短い言葉で伝える」
2、その行動ができたら、すかさず「できたね」「うん、いいね」など褒める!
この二つです!もっと具体的な伝え方はこちらに書いてあります。
して欲しくないことをしているときに「ダメだよ!」と注意をすると注意されるのが嬉しくてまた繰り返してしまうこともあります。
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次回は、こちら。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
山田ちあき
発達科学コミュニケーショントレーナー
臨床心理士
Psychologue
参考文献「これからの発達障害のアセスメント」黒田美保編著