「集中力がない子・落ち着きがない子」(ADHD注意欠陥・多動症傾向)シリーズでお伝えしています。今回は、「集中力がない子・落ち着きがない子」 ADHD注意欠陥・多動症傾向のあるお子さんが保育園・幼稚園でスムーズに過ごすためのコツについてお伝えします!
家庭から保育園や幼稚園の集団生活を始めると、多くのお母さんやお父さんは自分の子どもが他の子どもと比べて違いがあることに気づき始めます。そして、だいたい小学校に入る頃までにADHDの傾向がでてくる子どもが多いと言われています。
この頃お子さんには、どのような特徴がみられるのでしょうか。
・落ち着きがなくてそわそわしていて座っていられない
・遊びがてんてんとしている
・他の子のおもちゃを取ったり遊んでいるのをじゃまをしたりする
・がまんができなくて怒り出す(かんしゃくを起こす)ことがよくある
・ものをこわしたり乱暴な遊びをする
・他の子を押したり叩いたりする
など集団の中でのトラブルが良くみられます。また、いくら言葉で注意しても聞かずに、同じことが何度も繰り返されます。
なので、先生に注意されることが多くなってしまいます。
周りから、育て方が悪かったり、家でのしつけができていないからとみられてしまうこともあります。なのでお母さんも、いつも子どもの言うことややることを叱ってばかりになってしまい、「これでいいのだろうか」と自分のことを責めたり、疲れ切ってしまうことが多いです。
しかし、ADHD傾向の特性は、育て方のせいではなく、脳の機能がうまくいっていないことで出てくることなのです。お母さんはご自身のことを責めないでくださいね。
自分の子どもだとついできていないこと、ダメなところばかり目がいってしまいますが、そこを注意したり叱るとまた悪循環におちいってしまいます。その悪循環から抜け出すために、うまくいっていない時はいつもと違うことをしましょう!
一番のオススメは、少しでもできていることにフォーカスして、褒めてあげることです!ストレートに「座っているね!」「手洗ったね!」「食べたね!」とやっていることをそのまま言って、褒めてあげてください!
この年齢のお子さんは褒めてもらえるととっても喜んで、また褒めてもらえるように
同じことが素直にできるときです!
この時期にこそ「このままの自分でいいんだ!」という安心感、「自分はやればできるんだという自信」自己効力感をぜひとも育ててあげて欲しいです。
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
山田ちあき
発達科学コミュニケーショントレーナー
臨床心理士
Psychologue
次回は、「注意欠陥・多動症 ADHD傾向のある子が小学校でスムーズに過ごすための
ポイント」についてお伝えしたいと思います。
参考文献「これからの発達障害のアセスメント」黒田美保編著