海外で子育てをしていると、子どもに日本語をどうやってどこまで教えたらいいのか迷うことってありますよね。ここでは海外で子育てをしていても日本語を使った方がいいワケをお伝えします!

日本では当たり前のように見聞きして、話している日本語ですが、海外で暮らしていると、特別な都市でない限り、家の外ではあまり聞きする機会がないのが現実ですね。

旦那さんは日本語が分からないし、外でも誰も分からないと、孤独に感じることもありますね。

外で日本語で子どもに話していると、人に振り向かれたり、ジロジロ見られたり、びっくりされたりすることもあります。

そして、子どもに言葉の遅れとか現地校の学校の遅れがあると、母親の自分が日本語で話しかけているせいだから?と自分のせめてしまうお母さんもいらっしゃるかもしれません。

私もつい自分のせいかなと思っていました。

⒈海外でも子どもに日本語で話した方がいい理由

お母さんが現地の言葉を流暢に話し、コミュニケーションに支障が全くない場合は絶対にとはいいませんが、私は、お母さんの言葉・母語で自分の子どもに話すことはとても大切だと考えています。

⒈ お母さんの気持ちや考えを一番自然に楽に表現できるのが日本語だから

お母さんの気持ちや考えを一番自然に楽に表現できるのは、どの言葉でしょうか。現地に若いときから長く住んでいて、英語とか現地語の方が話しやすいという方も中にはいらっしゃるかもしれません。

考えるまでもなく、日本語!と思われた方の方がいいのではないかと思います!

お母さんの気持ちや考えを自然に楽に伝えられますよね。たまに日本人の友達と日本語でたくさん話すとスッキリした〜と感じるのは、やっぱり日本語の方が話しやすいからというのがありますよね。

お母さんが楽に自然に気持ちや考えを伝えられる言葉の方が、子どもにも伝わりやすく、親子の対話、コミュニケーションがしやすいんです。

⒉ 子どもに自分の母語を伝えることで、文化も伝えられる

子どもに自分の言葉・母語を伝えることで、文化も伝えられるんです。

例えば、食事の前の「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶は、フランス語の「bonne appétit」「Merci」や英語の「Let’s eat」「Thank you for the nice meal.」では置き換えられないものですよね。

⒊ 子どものこころの発達にとても重要

上の二つのポイント「親子の対話がしやすい」「ことばを通して文化も伝える」は、子どもが成長して大きくなってきたときにもいえることです。

子どもが自分は何者なのかという子どものアイデンティティを安定したものにできるかどうかに関係していきます。

自分は何者なのかというアイデンティティは、自分が使う言葉の影響も大きくあります。

「日本語は全然話さないけど自分は日本人なのか?」という疑問が湧いてくることもあります。
子どものこころの発達にとても重要なポイントになるのです!

⒋ 日本語が伝わらなかったときにどうするのか。

実際には、お母さんが現地の言葉でコミュニケーションがスムーズにできなくて母語の日本語も使っていないご家庭もあります。

これは、移民の1世と2世の間でよくみられるコミュニケーションのトラブルです。日本でもインドシナ難民とか、日系ブラジル人のご家庭からご相談を受けていました。

お子さんが思春期ぐらいになって少し難しい時期に、お子さんの悩みや将来のことなど大人になるためにとても大切な話を親子ですることが難しくなってしまって困っているというご相談でした。

対応としては、もし今お子さんのことが心配で心配で、どちらの言語でも、叱ったり、指示したり、否定的なことばかり言ってしまっているとしたら、それをやめてもらうことをまずはお勧めしています。

それを止めてから、お子さんができていること、当たり前にやれていることを、ジェスチャーでもいいので、肯定してあげます。それだけでも子どもは変わってきます。

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最後まで読んでいただきありがとうございます!

山田ちあき
発達科学コミュニケーショントレーナー

臨床心理士
Psychologue

 

 

 

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