発達が気になるお子さんたちには感覚のアンバランスさがあること
をお伝えしてきました。
今回は、発達が気になる子は「どうして落ち着ついて話が聞けないの?」
というよくある相談内容に具体的にどんな対応ができるかお伝えしたいと思います!
幼稚園の頃からよく動いて先生の話があまり
聞けていなかったC君。
大きくなれば落ち着くかと思っていたけれど、
小学校に入っても授業中に落ち着かずに先生の
話を聞けていないようです。
家に帰ってきて宿題をやる時にほとんど分かって
いなくてできません。
お父さんが説明をしても話を聞いていないのか、
机に突っ伏して消しゴムに鉛筆を刺したり、
椅子をグラグラしたりしています。
聞く気がないのかとお父さんに怒られ
ることが多くなってしまいました。
皆さんはこのお子さんの様子を想像して
どう思われましたか?
まず、机に突っ伏したり、椅子をグラグラ
させたりしているのを見て失礼な態度!と
イライラしませんか?
これ、ほんとに失礼な態度を見せてる子も
いますが、C君はには違う可能性ありそうです。
この違う可能性に気づいてあげられると、C君は
怒られ続けないで済みますよね。
それは、なんなのかというと、
バランス感覚(前庭覚)のトラブルです。
バランス感覚が十分に育っていないと、
自分の体のかたむきを感じとれなくて、
姿勢を保つことも難しいと言われています。
そして、椅子をグラグラさせるのも、脳に
バランス感覚の刺激がたりない状態に
なっていると、やってしまう行動です。
他にも高いところに登ったり、大きい声を
だして遊んだり、授業中に立ち歩いたり
する行動も同じようにバランス感覚の情報
が脳でうまく整理できていないと起こります。
いかがでしょうか。発達障害やグレーゾーン
でなくても、このバランス感覚の
トラブルがある子どもは結構いますよね。
そこで!できる対応は、
①公園で体を動かして楽しく遊びながら
バランス感覚を育てる!
→バランス感覚が必要なアスレチックや
ジャングルジム、ブランコ、滑り台、ぐるぐる
回る遊具など学校に行く前に15分ぐらいやる
と学校で結構落ちついていられるように
なります。
学校の後も外遊びに行くようにするとお家でも
落ち着いてきます。
普通の子どもの遊びですけど、意味があるもの
ですね!
②家の中で楽しくバランス感覚を育てる!
→・室内用トランポリンで、一人で飛ぶ高さ
の2倍ぐらい飛べるように大人が手や脇を
おさえて飛ぶ
・回転椅子に反対向きに乗せてぐるぐる回してあげる
・片足立ちで誰が一番長く立っていられるか競争
・頭の上に本を乗せてあるく
③できていることをなんでも褒める!
怒られることが多くなってしまうと、やる気が
でなくなってしまうものです。
少しでもできていること、やろうとしているこ
とがあったら、それを褒めてあげましょう。
それか、「あ、歯磨きしているんだね」
「お皿さげてくれるんだね」など
「あ、◯◯しようとしているんだね。」と
気づいていることを知らせてあげましょう。
自分がやろうとしていることに注目してもらえると
さらにやる気がでるものです。
お母さんに余裕がないときは、言葉で褒めたりでき
ないときもあると思います。
そんなときは、子どもをみてうなずくだけだったり、
手で◯を作って見せたり(お金の意味になる国に住ん
でいる場合は親指を上向きにしたグーの合図)だけ
でもいいので「見ているよ!」の合図をしてあげて
くださいね。
自分の子どもだと他の子どもと比べてついできないこと、
ダメなところが目に入ってしまっていろいろ言いたくなっ
てしまうものですね。
しかし、いくらいろいろなことができるようになっても、
いつも周りと比べていたらず〜と、誰かと比べたら全然ダメ
な状態が続いてしまいます。いつまでたってもOKな
状態にたどりつけなくなってしまいますね。
誰かと比べて何かができていなくても「自分は自分でいいんだ。」
苦手なことがあっても「自分って悪くない」という自己肯定感を
育ててあげたいですね。
この感覚が育てば、少し失敗してもめげないで立ち直れたり、
苦手なことにもチャレンジできるようになります!
私は、「発達科学コミュニケーション」を学んで
この自己肯定感の大切さを再確認しました!
子どもの様子がガラッと変わったのです。
頭ではわかっていても、実際にやれるか
どうかは、違うものですね!
落ち着いて話が聞けないお子さんに
どんな対応をしたら
いいのか知りたいという方には、
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〜ママの一言で子どもが変わる!〜
山田ちあき
発達科学コミュニケーショントレーナー
臨床心理士
Psychologue
参考文献「発達障害の子の感覚遊び・運動遊び」木村順